2015年5月の法話
[5月の法語] わしひとりを めあての 本願の ありがたさ 花岡 大学 『妙好人 清九郎』より |
[法話]
今月は児童文学者・花岡大学著『妙好人清九郎』の中に出ている言葉からです。
昭和40年代は花岡大学先生ご活躍の全盛期でした。1966(昭和41)年、私がご本山に勤めて間もなくお出会いしたのが花岡先生でした。
その頃、先生は京都女子大学教授であり、仏典童話を『大乗』誌に連載しておられました。風貌(ふうぼう)は指揮者・小澤征爾(おざわせいじ)さんのような白髪交じりの長髪、いかにも作家らしいお方でした。いつも専用のツルツルで薄い原稿用紙に、細字の万年筆で書かれた独特の書体を懐かしく思い出します。
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