2017年6月の法話
[6月の法語] 弥陀の回向(えこう)成就(じょうじゅ)して 往相(おうそう)・還相(げんそう)ふたつなり Amida has fulfilled the directing of virtue, which has two aspects: that for our going forth and that for our return. |
[法話]
「浄土真宗」。この言葉は、現代人の多くにとって「親鸞聖人を宗祖とする教団の名称」を意味します。しかし親鸞聖人は、一貫して「教えの名称」として用いておられます。もっとも、このお方には、そもそも自分の教団などという発想がありませんけれど。
さて仏教では、古来「浄土」と言ってもいろんな仏さまの浄土を説きますし、「阿弥陀さまの浄土」に限っても、そこに「生まれる教え」は数多くあります。しかし、親鸞聖人が「浄土真宗」という言葉で表そうとされているのは、法然聖人から教えていただいた「阿弥陀さまの浄土に生まれていく他力真実の教え(宗)」でした。では、その教えはどのように表されているでしょうか。
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