2017年2月の法話
[2月の法語] 如来すなわち涅槃(ねはん)なり 涅槃を仏性(ぶっしょう)となづけたり Tathagata is none other than nirvana, and nirvana is called Buddha-nature. |
[法話]
お浄土に咲き乱れる色とりどりの蓮(はす)の花。皆さま、よくご存じの『仏説阿弥陀経』には、
池のなかの蓮華(れんげ)は、大きさ車輪のごとし。青色には青光、黄色には黄光、赤色には赤光、白色には白光ありて、微妙香潔(みみょうこうけつ)なり。
(『註釈版聖典』122頁)
とあって、車輪のように大きないろんな色の蓮が美しく輝き、その香りは気高く清らかだとあります。
しかし何でしょうかね。この「青い花は青い光を」といって繰り返される、同じ花の色とその光。一見すると、当たり前のことを言っているようにしか見えないのですが、当たり前ではないんです。
その花が、青という色をもつのなら、青く花咲くそのままが、限りない尊厳を輝き放っていますよ、と教えているのです。私たちのように、自分とは違う色をうらやみ、憧れ、でも、少しも変わっていけない自分に、苦しんでいく必要はまったくないというのです。
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