2013年10月の法話
[10月の法語] 世の中が便利になって 一番困っているのが 実は人間なんです。 出典:浅田正作『骨道を行く』 |
[法話]
私たちはより便利で快適な生活を追い求めてきました。時間に追われ、効率を求め、自己中心的な我が身を満足させてきたのではないでしょうか。そしてその様な社会や自己を問うことなく、結果として新たな問題を引き起こしてしまいました。
2011年、福島第一原子力発電所で事故が起き、放射性物質が拡散しました。私は事故が起こるまで、放射性物質が「いのち」に与える影響を考えることはなく、それはごく自然に私の身近に存在していました。原爆、核実験、原発事故などを耳にすることはありましたが、何を聞いても他人事として聞き、その先を考えることはありませんでした。
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