2013年8月の法話
[8月の法語] 確かな一足一足が念仏によって与えられてくる 出典:宮戸道雄『仏に遇うということ』 |
[法話]
関東地方の、とある小学校でのこと。
全校集会のたびごと、校長先生が生徒に向かって大きな声で呼びかける。「自分のいのちは!」――。すると、生徒は声を揃(そろ)えてこう応ずる。「自分で守る!」。「その通り! よくできました」。
校長先生は満面の笑みで、さらに言葉を重ねて言うのだ。「みなさん! いいですか! 自分のいのちなんですよ。自分で守らなければなりませんね! しっかりがんばりましょう!」。
この言葉を、その小学校に勤務する教員から聞き、私は愕然(がくぜん=ひどくおどろくさま)とした。
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